0122 大規模な組織においてのサーバーントリーダーの責任と可能性

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どうも、早起き牧師の中澤信幸です。

 

2017年7月25日火曜日、第122回めの放送です。

 

サーバント・リーダーシップの学び、大規模な組織においての責任と可能性についてお話します。

 

 

[note]

2017年7月25日火曜日、第122回目の放送、お相手は中澤信幸です。

大きな組織にいる者の大きな責任と可能性

サーバントリーダーシップについて、お話ししています。ロバート・K・グリーンリーフという人が書いた、サーバントリーダーシップの本から、その内容を少しずつご紹介しています。

今日は、グリーンリーフの財団での経験から、大きい母体の中にいるということが持っている可能性、そして責任の大きさ、そういったことが紹介されている部分を少しお話ししたいと思います。

外から規制をかけられた経験

1960年代にアメリカで法案がいくつか通りました。それは、財団に関する規制を設ける、そういう法案でした。そのときまでに、いくつかの財団において、不適切な運用がなされているという指摘が相次いでいました。そのことに対して、規制をしていく法案が通っていったわけです。

それ以前に、彼らは自分たちでも、また政府からも、その運営が不適切であるということを、再三再四、指摘されていたと言われています。このことについての問い合わせというか、照会が財団にあって、こういうことはどうなっていますか、と聞かれてきました。

もし自分たちの側から

グリンリーフは理事会の1人のメンバーとして内側にいたといいます。そのときに、自分がきちんと気づいておけば、不適切さを自分たちの方から改めることができたはずだ、と。自分たちが改めるべきことをまとめて法案にし、自分たちの側から提出することができたら、あんなふうに非常に制限が厳しい、それから後の運用が難しくなるような法案にはならなかったはずだ。

そういう振り返りをしているんですね。自ら襟を正すことができれば、もっと自由な、より便利の良い、実際にその制限されていること、悪いことが起こらないようなことが方向にできたはずなのに。そういう後悔ですね。

大きいからこそ問われる責任、与えられている可能性

そのことを振り返りながら、大規模な組織の中にいることの責任を、彼は受け止めているわけなんです。大きなところにいればいるほど、社会の目にさらされることも多くなります。その歩みが問われるということです。小さなところで、社会の片隅で目に付かないように悪いことが起こっていても、あまり人々の目に触れない。話題にならなかったりします。けれども、大きいところはやっぱり目につきますから、評価される矢面に立つわけですよね。

責任が大きい所にはあるよね、ということと同時に、可能性というのもあるんじゃないかと言うわけです。先程の財団の法案に関していえば、自分たちがちゃんと動くことによって、社会を動かすことができる。つまり、大きい所は、その大きさを生かして、良いものを作り上げていけば、よいものとして社会に認知されるじゃないか、っていうことなんです。

大きいものが良くなっていくことによって、そこに付随していく小さなものも良いものになっていく。そういう影響力とか、存在の大きさっていうのがあるわけですよね。

自分の役割を自覚していれば

こういうことを指して、大きな所には責任、どういうふうな歩みをしているかを問われる責任、と良い歩みをしていればそれが通じていくという可能性と、2つの面があるよね。というのが今回紹介したいことでした。

グリーンリーフも、大きな組織の中にいて、やっぱり自分が持っていた役割も大きなものだった、そこに可能性があったはずだ、なぜ自分は奉仕する者として、よい財団を築き上げるための努力をすることができなかったんだろう、という自分自身の後悔を吐露しています。

私たちも与えられたところで

私たちもそれぞれ与えられたところで責任を果たしたいと思います。聞いていらっしゃる皆さんの中には、自分の影響力が大きいという立場にある方もいるでしょう。

何回か前にご紹介したイエス・キリストのたとえ話の中での言葉です。「多く与えられた者は、多くを要求される」そのことを思い起こしていただきたいんです。与えられていることには可能性があり、責任があり、十分に活用していくことがとっても大事な事になります。

ぜひご自分に与えられているものをしっかりと受け取って、その責任を果たしていただきたい、可能性ある歩みをぜひ切り開いていただきたい、そう願っています。

 

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中澤信幸(キリスト教牧師✕ライフコーチ)

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