どうも、早起き牧師の中澤信幸です。
2018年6月21日木曜日、第349回目の放送です。
イエス・キリストの名言から、未来を作ることに関わることについて、お話しします。
Podcast: Download (Duration: 6:21 — 4.4MB)
私たちが必要としているのは、未来を予測する人ではない、未来を良くする人だ。
あっ、これはイエスキリストの名言ではありません。私が勝手に言っていることです。未来を予測する人は、現在のこの状況からどうなるかを単純に推測します。一方、未来を良くする人は、今のこの状況からさらに良いものを作り出していく、そのために関わっていきます。
群衆を見て、未来を案じたイエス
イエスキリストは、こう語られました。
「収穫は多いが、働き手が少ない」
この言葉は、群衆を見たときに、おっしゃった言葉です。群衆の姿に、羊飼いのない羊を重ね合わせています。もちろん、民はそんなに困っていたわけではありません。絶望的な飢饉が起こっていたり、国の危機に瀕していた、ということではありませんでした。でも、民が本当にあてにできるものを持っていない、これからどうやって歩んだらいいのかを知らない、その姿を見て、羊飼いのない羊のように、弱り果てて倒れる姿をイメージしたわけです。そして言われたのが、「収穫は多いが、働き手が少ない。」
かわいそうに思われた、とも書かれています。心を動かされて、この人々を自分が救う、という思いが現れています。畑に例え直してみると、手入れのされていない、水をやられていない、もう枯れていくような畑です。でも、収穫は多いんだ、畑であって実りがあるんだ。要するに、自分が来た時に、そこを実り多きものに変えていくのだけれど、そのための働き手が少ないのだ、というのです。
自分が関わるゆえに見える未来
収穫は多い、というのが、イエス・キリストに見えていた未来でした。自分が関わるゆえに、未来は良いものである、収穫は多い。そこに関わる、収穫のための働き手を求めています。
リーダーと言われる人たちであったり、あるいは責任をもって関わる人たちは、未来をつくるための役割に招かれています。良い未来をつくるためです。私たちが置かれている現実の中で、どうなるかなという単なる予測ではなく、未来を良くしていく働き手が求められています。その未来がもたらされることに携わっていく人が求められています。
私たちが実際に歩んでいる毎日の生活が、そういうものであるように。作られる未来に関わっていく者たちであるように。特に責任を持っているリーダーとして、下の人たちを引っ張っていく、あるいは面倒を見ている、世話をしている、そういう立場にあるあなたの歩みが、良い未来をつくることに関わっているという意識を、いつも持っていていただきたい。
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