0375 「ひとりの年老いた人がこの世を去るとき、一つの図書館が焼けて失くなってしまうのだ」

 

どうも、あなたのサーバント中澤信幸です。

 

2018年7月27日金曜日、第375回目の放送です。

 

人生の知恵に関する、アフリカのことわざを紹介します。

 

 

ストックされた人生の知恵

アフリカのことわざに、人生の知恵について語ったものがあります。

「ひとりの年老いた人がこの世を去るとき、一つの図書館が焼けて失くなってしまうのだ」

このことわざは、年老いた人が、歩んできた人生の中で得た知恵を図書館に例えています。その人が亡くなってしまったとき、一つの貴重な図書館が焼けて失くなってしまったことを意味する。もうその知恵には生きた形でアクセスすることができない。その人の知恵を借りることはもうできない。そういう意味でしょう。

このアフリカのことわざを聞いて、二つのことを思いました。

 

もっと多くの知恵に触れたい

一つは生きているうちに、生の声を、その人の知恵を、たくさん聞かせてもらおう、ということです。

私の周りにも、人生の先輩たちがたくさんいます。とても魅力的な方々です。私がしてこなかったような経験をたくさんしてきた方々がいらっしゃいます。その人たちは、一人一人違った知恵を持っています。その知恵は貴重なものです。もちろん、私自身が同じように歩むことはできません。でも、その人たち一人一人が得た知恵を借りて、私自身が自分のものとして生かすことができるわけです。ちょうど図書館で本を借りてきて、読んで、その内容を自分のものにすることができるのと同じです。

そういうふうに、私の周りにいる尊敬すべき人生の先輩たちから、多くの知恵をお借りしたいと思っています。生の声を聞かせてもらい、そこで何を経験してきたか、何を思ったのか、どんなことを学んできたのか、そのことを自分の中に取り入れたいと思っています。

 

もっと自分の経験の蓄積を充実させたい

もうひとつは、自分自身も図書館のようになるんだな、ということを思いました。そして、私自身はもっと本をたくさん揃える必要がありそうだ、それを惜しみなく提供することを良しとしよう、と考えました。

まだまだ私の図書館は、本が少なくてスカスカです。誰が来ても、もうちょっとあればいいのにな、と思うでしょう。人生の経験の中で、一つ一つのことを、先人たちの知恵も借りながらやっていくときに、だんだん、ますます人生の知恵を揃えていきたい、と思います。

そして、それを惜しみなく提供する。これからの世代に、もし必要とされるならば、私の経験、知恵を喜んで提供する者でありたいなと思っています。このお話ししているあさのばも、「あさのば図書館」のようなものですね。まだ375冊しかありません。中には、私が自分のくだらない話をしたこともありますので、半分ぐらい価値があればいいほうかもしれません。あさのば図書館も、人生の知恵の図書館の一つであればいいな、そうあってほしいし、そうなりたいなと思っています。

 

 

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中澤信幸(キリスト教牧師✕ライフコーチ)

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