理想のリーダーに求められるスキルの12個めは、成長を促す配慮です。
理想のリーダーは、ともに歩むメンバーが成長できるように励まし、配慮します。
一生懸命なメンバーの成長のために
チームのメンバーは、プロジェクトの成果が上がるために、できる限りの貢献をしようとします。
もちろん、その成果が出れば、それでいいのです。
と同時に、できれば、このことに関わった自分自身にとっても、価値ある経験だったと思いたいものです。
誰も、使い捨ての駒になって働きたいとは思いません。
リーダーは、その思いをよく理解すべきです。
メンバーが後になって、このプロジェクトに参加できたことを誇らしく思うだけでなく、自分の成長につながったプロジェクトだった、と振り返ることができるようにしましょう。
長所と短所を扱う、成長への助け
成長には、主に二つの面があります。ひとつは長所を伸ばすことであり、もう一つは短所を克服することです。
長所を伸ばす
長所を伸ばすためには、適材適所の配置をすることが大切です。その人の持っている良いものが思い切って生かされる役割を託すことです。
経験や立場などによって固定的な役割になることをできるだけ避けて、長所を活かせる役割を任せましょう。
そして、少し大きすぎるような役割を任せます。得意なことであれば、さらに研修をしたり、スキルに磨きをかけることも苦になりにくいものです。
「できると信じている」と声をかけ続け、期待をモチベーションにできるようにしましょう。
短所を克服する
短所を克服するのは、時間と労力を必要とします。じっくりと関わっていくことが大切でしょう。
- 何が短所であるのか、自覚を促す
- 短所をどう改善していくか、計画を立てる
- 改善策の実行をフォローする
- あらためて取り組みの結果を振り返る
- さらに改善の計画を立てる
このプロセスをくりかえしていきます。
誰にとっても、短所に取り組むことは、かんたんなことではありません。サポート役が寄り添ってくれていることが、心強く、取り組みの大きな助けになります。
「大丈夫、少しずつできるようになっている」少しの改善も見逃さず、それを言葉にして伝えるようにしましょう。
チームの成果を出すだけでなく、それに関わるメンバーの成長まで配慮することで、リーダーは大きな信頼を得ることができます。
ここまで、理想のリーダーに求められるスキルについて、まとめてきました。いかがでしたか。
あなたが最も優れていると思えたスキルはどれでしたか。
反対に、あなたが最も苦手としているスキルはどれでしたか。
ぜひ、意識して取り組んで、理想のリーダーに近づいてください。
コーチと言われる人たちは、その取り組みの支援者として、課題を明確にし、改善の取り組みに寄り添い続けます。ぜひ、活用することをおすすめします。
ではでは。
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