0357 飛躍する組織には、厳格な規律の中に最大限の自由がある

 

どうも、あなたのサーバント中澤信幸です。

 

2018年7月3日火曜日、第357回目の放送です。

 

ビジョナリー・カンパニー2飛躍の法則から、規律と自由についてお話します。

 

 

第六章「人ではなくシステムを管理する」から

ビジョナリー・カンパニー2「飛躍の法則」は、ジム・コリンズの書いた本です。第6章に入ります。「人ではなくシステムを管理する」という章です。

組織において、構成する一人一人のことをいちいち管理することは、なかなか難しいものです。あの人はどうしているか、この人はどうしているか?きちんと行動するように管理しようとしたら、いくら手があっても足りません。

むしろ、そういう一人ひとりが、自ら良い行動を、組織に見合う行動をとるような文化を作り上げることが重要です。システム、すなわちこの組織の中では、こういうふうにことは動くものなのだ、という文化、システムです。

 

規律と自由がある組織

飛躍する組織の特徴に、規律と自由ということが挙げられています。徹底した規律がある。これが正しいのだ、こうあるべきなんだ、これを守らなければならない。そういう細かに設定された規律がある。と同時に、その枠の中においては、非常に高い自由度がある。一人一人に自由裁量が任されていて、その判断するところ、行動するところ、自由に自分で選択をすることができる。

徹底した自由と、その中での自由について、本の中で例に挙げられているのは、パイロットです。パイロットが飛行機を操縦して離陸、着陸する時には、とにかく管制塔の指示に事細かに全て従う必要があるでしょう。また、訓練で得た操縦方法を規律正しく守らなければいけません。私に自由に操縦させてください、なんていうパイロットの飛行機には誰も乗りたくありません。

しかし、いざ着陸というときになって、突風が吹いた、思わぬアクシデントがありそうだ、そういう時にとっさの判断で高度を上げてやり直すという判断は、まさにパイロットにこそ託されるべきものです。機体の安全な運転、乗客の安全の確保、それを守るためであればパイロットには相当な自由が与えられるべきなのです。

 

自由すぎず、厳しすぎず

2つの間違いがあります。ひとつは自由すぎる間違いであり、もうひとつは厳しすぎる間違いです。自由すぎると、誰がどういうふうに行動するか、統制がつかなくなります。逆に厳しすぎて自由がないと、組織は硬直して柔軟な対応をすることが難しくなります。

次回、次次回では、何を規律として定めるのか、どの部分を絶対に守らなければいけないのか、どんな人にこそ自由を与えるのか、お話しします。この本の6章に書かれている「人ではなくシステムを管理する」ということは、私たちが置かれている組織について非常に大切なことのようです。ご一緒に学んでいきましょう。

 

 

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中澤信幸(キリスト教牧師✕ライフコーチ)

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