どうも、あなたのサーバント中澤信幸です。
2018年8月7日火曜日、第382回目の放送です。
技術と変化、発展のつながりについて、お話します。
Podcast: Download (Duration: 6:40 — 4.6MB)
技術は変化を促進する
ジム・コリンズが書いた「ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則」の内容を紹介しています。第7章は、新技術に振り回されない、というテーマです。
その中に、驚くべきことが書かれていました。飛躍する企業に、「飛躍をした要因は何だと思いますか」と尋ねたところ、トップ5に技術が含まれることはあまりなかった、というのです。自分たちの飛躍に技術はあまり大きなウェイトを占めていない、驚きませんか。
いろんな技術が発展しています。20年前、30年前と比べたら、どの産業もずいぶん違うことをしているでしょう。コンピューター技術の発展、そしてインターネットの発達が、それをもたらしています。それなのに、飛躍をもたらした大きな要因ではないというのですね。
この章で指摘されるのは、技術は変化を引き起こすものではない、変化を促進するものだ、ということです。技術を取り入れたから何かが変わる、何かが良くなる、ということではありません。だんだんと良くなり始めてるところに技術が投入されると、さらにその変化が促進されるのです。技術は変化を引き起こす魔法ではありません。既にある変化を育てるものです。
もともとあるよいものをさらに
私の身近な例でお話します。私たちの教会では、この秋以降に礼拝のインターネット中継配信をしようという計画があります。インターネットが発達して、機材もずいぶん手ごろになってきて、私たちの教会でもできるようになってきました。
でも、技術によって配信ができるようになるからといって、教会が意欲的に、外向きになるか、というと、そうではないんですね。教会が内向きなのに、配信の技術だけを取り入れても、「へー、配信してるんだぁ」ぐらいの話です。
一方、私たちの教会ではしばらく前から、「この礼拝に多くの人に加わって欲しいね」「あの人にも、この人にも届けたいね」という思いがだんだん高まっています。そういう思いが、だんだんと高まり、広がる中で、中継の技術が取り入れられる。すると「こういうことができるんだ」「ああいうこともできるよね」「もっとこうしたいね」と、さらに取り組みが進みます。
技術は、すでにあるよいものを、さらによいものとする助けとなります。すでに始まっている取り組みを加速してくれます。あなたのまわりでも、同じことがあるでしょう。もともとあるもので、これからも大切にしたいもの。それを発展させてくれるのが、技術の力です。
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