どうも、あなたのサーバント中澤信幸です。
2018年9月4日火曜日、第402回目の放送です。
飛躍の法則から、一貫性とそれがやがてもたらす相乗効果のお話です。
Podcast: Download (Duration: 9:19 — 6.4MB)
地道な継続こそ
ビジョナリー・カンパニー2「飛躍の法則」は、ジェームズ・コリンズが書いた本です。飛躍の法則は、平凡な企業にとどまらず、飛躍した企業の共通点を分析し、あぶり出している本です。第8章には、はずみ車のイメージで、地道に続けることが強調されています。地道に押し続けて行けば、必ずあるところで限界値を突破し、非常に高速な回転に至るんだ。どの一押しが決定的ということはない。いつも、絶えず、押し続けることが重要なんだ。それは、一貫性と呼ばれ、だんだん全てが絡んでもたらされる相乗効果とも表現されます。
飛躍する企業が一貫して取り組むこと
どういうことなのか、今までの本のまとめ、おさらいのような形になりますが、振り返ってみましょう。
まず、飛躍する企業は第5水準のリーダーから始まります。徹底的に結果にこだわる、しかし決して偉ぶらない謙遜な仕えるリーダーです。ふさわしい人がバスに乗せられます。ふさわしい人材の選出が重要な要素です。そして、ストックデールの逆説といわれる「必ず結果は出るのだ、今はすぐではなくても」、この信念に基づいて取り組みが続きます。さらに、ハリネズミの概念、自分たちの集中すべきことにいつもいつも集中をしていく。そのことが徹底される規律の文化があります。技術も、ふさわしいところに、ふさわしい時期に投入されます。
これが、いつもいつもはずみ車がふさわしい方向に、ふさわしい力で押され続けていくことです。飛躍する企業には、この一貫性があります。そして、すべての事が絡み合うようにして、やがて大きな力を生み出すようになっていきます。まさに、ストックデールの逆説の実現です。一貫性ともたらされる相乗効果、はずみ車を押すというのは、そういうことなのです。
成功体験に人は喜んで巻き込まれていく
リーダーも、この過程の中で、声高に人を鼓舞したり、無理やり人を動かすことはないのだ、と言われています。人々が動くのは、自らその様子に納得をして動く。だから小さな実績を積み重ねることが大事なんだ。「これが私たちのあり方だよね」「これこそ私たちのすべきことだよね」「これを続けていけば、確かに大きなことがもたらされるね」「今すぐでなくても、絶対できるよね」こういう意識の共有、成功の実績の中で、人々は自らはずみ車の歩みに巻き込まれていくのです。
小さな成功を積み重ねるところに人を招く、それこそが人を動かしていくことです。声高に人を鼓舞して、無理矢理やらせる。結果を出せとお尻を叩く。そういうことではありません。自ら喜んで、このことに希望を持って歩めるような、成功体験に人を招くこと、それをし続けることです。一貫性とそれがもたらす相乗効果、これがリーダーにとっての武器なのです。
これこそ私たちの!という経験
私たちも、いろんな組織に属しています。職場、地域のサークル、仲間や友人たちの同好会、教会のようなものなど。そのひとつひとつの組織で、「あー、これが私たちだよね」「これを続けていけば、いつか必ずもっと」そういう小さな経験を積み重ねたいですね。そのとき、ちょっと立ち止まって、共に喜びながら、お祝いしながら、「これを繰り返していこうね」と確認するとよいでしょう。
そうでないと、時が漫然と流れて、やがて「自分たちは何をしているんだっけか?」「これは本当に意味あることをしているんだろうか」なんて思うようになってしまいます。
朝礼とか、ちょっとした機会に、私たちが最近経験したよかったこと、これこそ私たちがすべきことができた、という小さな成功や小さなWIN体験を分かち合いましょう。やり方はいろいろあるでしょう。そういう機会は本当に大切なものです。それがはずみ車を押し続ける助けになるからです。
最近、あなたが経験したWIN体験はどんなものでしたか?
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