どうも、早起き牧師の中澤信幸です。
2017年4月4日火曜日、第47回目の放送です。
「ただ待っているだけの人も奉仕している」(ジョン・ミルトン)ということばの意味をお話します。
Podcast: Download (Duration: 7:15 — 5.0MB)
購読はこちらから Apple Podcasts | Email | RSS | More
[note]
2017年4月8日火曜日、第47回目の放送、お相手は中澤信幸です。
未来を作り上げていくリーダーの役割
火曜日は、緑色の本、ロバート K. グリーンリーフという人が書いた「サーバント・リーダシップ」の中身を紹介しています。一章の「リーダーとしてのサーバント」をまだ読んでいます。将来を作り上げていく役割、リーダーが将来を作り上げていく役割っていうのが、書いてあるんです。緊迫した状況の中で、一歩身を引いて、そのところでいちばんいいことはどういうことだろうか?それを創造的に考えてふさわしい解決を求めていく、そんなリーダーの役割です。
ジョン・ウールマンの奴隷解放運動
ある人が紹介されていました。ジョン・ウールマンという人です。18世紀のアメリカのクエーカーというキリスト教のグループの1人の人物でした。クエーカーというのは、当時、とても恵まれた人たちで、奴隷を使っていました。18世紀のアメリカというのは、まだどこでも奴隷制度が当たり前で、奴隷解放運動がまだこれからという時でした。それに先駆けて、彼はクエーカーの中で奴隷制度撤廃をいち早く手がけ、実現した人です。
どういうふうにして実現したのか?それがすごいんです。一人一人を説得して回ったんだそうです。その説得の仕方も、激論を交わして論破したというのではなくて、地道に一人一人と会って、問い掛けたと言います。「あなたが今奴隷を持っていることにどういう意味があるでしょうか?」「あなたはこれからの社会がどういうものであってほしいと思いますか?」「どんな社会なら自分の子供を任せられますか?」そういう問いかけの中に、彼は奴隷制度の撤廃を地道に地道に訴えかけていったといいます。
この問いかけて、その人その人がふさわしい答えに到達するを待つことが、サーバントとしてのリーダーの役割のひとつなんですね。
問いかけて待つ子育て
身近なことで考えてみましょうか。たとえば、子育てのことです。当然、育ててあげるわけですから、やってあげなければいけないこと、あるいは一緒にやること、そして任せること、いろんな要素があると思います。小さな子供であればあるほど、やってあげることの比率が多いし、任せることが少ないでしょう。子供の年齢が上がっていくにつれて、だんだん一緒にやることが増え、任せることが増えていくはずですね。
その任せるときに、私たちは待つんですよね。ただ待つって言っても、例えば「
どうしたいの?」「どういうふうにしたらいいと思う?」と問いかけながら、答えをその子自身が自分で出してくることを待つわけでよね。小さければ、やってあげる、助けてあげる、でいいと思うんです。だんだん自分で考えて、自分で行動することを待つ。
問いかけて待つという奉仕
待つっていうのも、大変ですよね。これがね、問い掛けて待つことも奉仕である。ジョン・ミルトンという人のいう「ただ待っているだけの人も奉仕している」ということばの意味です。
いつも話をするんですが、このポッドキャストについてもですね。自分が教えられたこと、感じたこと、発見したことをお話しして、みなさんに問いかけているんですね。「あなただったらどうですか?」「あなたはどうしたいですか?」って。その後の行動は、私はマイクのこちら側にいますので、決して強要することもできないし、どうなりましたかって催促するわけにもいかないです。待ちですね、投げかけて待っている。皆さんが自分の歩みに取り組んで下さることを、本当に期待しています。
また、問いかけて、終わることにしましょう。あなたはこれからの歩みに何を期待していますか?あなたはどういうふうになりたいと思っていますか?そのためにどうしたらいいとお考えですか?
[/note]
「あさのば」は、購読登録がおすすめです。
コメント