0145 正しく問題を解いているか、正しい問題を解いているか

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どうも、早起き牧師の中澤信幸です。

 

2017年8月25日金曜日、第145回目の放送です。

 

今日は、問題解決に求められる正しさについてお話します。

 

 

[note]

2017年8月25日金曜日、第145回目の放送、お相手は中澤信幸です。

2つの正しさ

ある人がこんなことを言っていました。「問題を解くには、二つの正しさが必要である。問題を正しく解くこと。そして正しい問題を解くこと」なかなか深い言葉だなと思います。もちろん、当たり前のことを言っていますね。

試験で勉強をしています。勉強して与えられた問題を正しく解きあげること、これはとても大事なことです。そして、もう一つは、例えば選択問題答で○○の人はこちらを解きなさい、○○の人はあちらを解きなさい、というとき、自分に該当する方の正しい問題を解くということ。もし、選択問題を間違えて解いてしまったら、問いに対する答え自体はあっていたとしても、それは無効になってしまうからですね。

正しい問題を解いているだろうか

そのことを考えてみるときに、私たちが自分の歩みの中で、どういう問題を解いているかっていうことをよく考えてみる必要があると思うんです。その問いを正しく解いてみても、実は自分が解くべき問題ではなかった、ということもあり得るわけですよね。

より本質的な取り組むべき問い

私がこのことを聞いて、すぐに思い当たったのは、よく相手をどうやって変えることができるだろうか、という問題を解こうとしている傾向のことでした。自分が変えることができる部分ではなく、相手を変えることのできる部分を探す。そんな傾向ですね。

でも、その解決はあんまり本質的ではなくて、むしろ自分が関わりをどう変えることができるだろうか、ということのほうが本質的な解くべき課題ということになるわけです。相手を変えるという課題を解くよりも、自分の関わり方を変えるという正しい課題に取り組むということですね。

ときどき考えてみよう

目の前の課題に一生懸命になってしまったときに、いったい何の問題を解いているんだろうか、果たしてこのことに取り組み続けていて良いんだろうか、ということを見失いがちになります。ときおり、自分は今、正しい問題、正しい課題に向かい合っているだろうか。そんなふうに自問してみたい、と思います。

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中澤信幸(キリスト教牧師✕ライフコーチ)

元気になれる話題、役に立つ人生の知恵、心に残る名言、格言などをお届け。一日のスタートにぴったりなインターネットの朝礼番組。

コメント

  1. katsu より:

    もうすぐ150回。感謝です。今日の「2つの正しさ」は、日頃の仕事の中でも陥りがちなことを痛感しています。ややもするとHow(どう解決するか)が先走ってWhat(何を解決するのか)を見失ってしまうことです。
    私の会社の課題解決プロジェクトでは良く「3R」と言って注意しています。
    Right project、Right person、Right method です。大事な順も示しています。最初のRはまずこの課題の重要性、必要性、ゴール、スコープが明確になっているか?次のRは、解決すべき人、この課題のお客様、ステークホルダー、ナレッジホルダー、意思決定者は誰か?最後のRでようやく解決プロセス、ツール、ソリューションです。特にチームで解決する場合には最初の2つのRを決めるのがリーダーの重要な役割で、チームメンバーは最後のR (How)に全力を注ぐことができます。
    わかっているけど、当事者になると見失ってしまうんですよね。そういう時に、客観的にコーチをしてくれる方がいると本当に助かります。マスターマインドグループも良さそうですね。

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