0162 組織の規模によって変化するリーダーシップの役割

どうも、早起き牧師の中澤信幸です。

2017年9月26日火曜日、第162回めの放送です。

サーバントリーダーシップの本から、規模によるリーダーシップの違いについてお話しします。

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2017年9月26日火曜日、第162回目の放送、お相手は中澤信幸です。

規模にリーダーシップが違う

ロバート・K・グリーンリーフという人が書いた、サーバント・リーダーシップの本があります。その中で、企業におけるリーダーシップというものが紹介されているところがあります。その中でも、規模によって、リーダーシップの形が変わってくる。特に中規模の企業が、大企業になっていくとき、どんなふうにリーダーシップが変化していくんだろうか。そのことを書いてるところを読みながら、感じたこと、考えたことを紹介したいと思います。

業務管理から組織構築へ

この本によると、中規模の企業でリーダーシップがすべきことというのは、日常的な業務の管理進行だといいます。毎日毎日、このグループの中でなされることがきちんとできているかどうか、それをよく見ながらサポートしていくのが、中規模のリーダーシップです。

それが大規模になると、役割が変わってきます。中長期の視点も含めた組織構築ということが主になります。組織がどうなっていくべきなのか、そしてよりよいことをするためにどういうところを目指していけば良いのか、そのために必要な課題は何か、そういったことを管理していく、構築していくのが、大規模なリーダーシップだというんですね。

エースで四番からGMへ

野球チームにたとえるとどうなるだろうか、と考えてみました。私は、野球が好きなので。

例えば、小規模というのは、町の草野球チームみたいなものかなぁ、と思うんです。町の草野球でのリーダーは、自分がエースで4番で監督でマネージャー、全部やる感じですよね。それこそ、相手チームとの交渉もすれば、相手チームと自分も選手としてプレーする。そういう中心的な存在になるでしょう。

もう少し組織的にチームとして整ってくると、例えば社会人のチームみたいになってくると、どうでしょうか。リーダーというのは、監督の役割ですよね。もう自分がプレイヤーになるのではなく、選手たちの上で采配をふるって、毎日毎日の試合で勝つことを考えていく。それが中規模のチームのリーダーシップだと思います。

大規模なチーム、これがプロ野球みたいなものになるんでしょうか。そうなると、リーダーの役割はGMですね、ゼネラルマネージャー。ゼネラルマネージャーの役割は、シーズン毎日毎日の戦いに勝った負けたっていうこと以上に、3年後、5年後を目指して、選手の育成をしたりですね。あるいは、球団として施設のことですとか、球団の経営のことですかね。そういうことを考えていくわけです。

そういうふうに規模によってリーダーシップがずいぶん変わってくる、ということが紹介されていました。

適切な課題設定とその取組支援

大規模なリーダーシップというときに、何をすべきなのか、ということを突っ込んで話してみましょうか。大規模なリーダーシップの中ですべきことというのは、適切な課題設定、その実行支援だと言うんですね。

中長期的な視点をもつことができる大規模なリーダーシップの中では、これから何に取り組んでいかなければいけないことなのか、今自分たちが直面している実際的なこと以上に、将来に向かって何を取り組んでいかなければいけないのか、課題を適切に見つけること、それがいちばん重要な役割だと言うんです。

その解決、具体的な取り組みを、自分の下にいる人たちを選んで、任せる。それを支援する。その役割が重要になってきます。

私に任されている役割

私も、自分のことに置き換えて考えてみました。現場、自分のリーダーとしての関わりが違うんだな、ということを思いました。毎日の自分が置かれている教会での歩み、教会同士が集まってグループを形成している連合体での歩み、そういう教会グループと教会グループとが集まって日本中の教会が連なる組織体の中での歩み、やっぱりずいぶん違うだろうなぁ、と思わされたんですね。そこでの役割とか、自分に必要とされる振る舞いとか、そういうものを自覚しながら歩んでいきます。

番組をお聞きのみなさんにとって、自分が今置かれている所での主な役割はどういうことでしょうか？現場の実際を担うことでしょうか。現場の歩みを支援することでしょうか。中長的な課題を見つけて取り組みを進めることでしょうか。ぜひご自分に任されている、託されている役割を考えてみていただきたいと思います。

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