どうも、早起き牧師の中澤信幸です。
2018年3月27日火曜日、第287回目の放送です。
ビジョナリー・カンパニー2飛躍の法則から、第五水準のリーダーシップについて紹介します。
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飛躍する企業のリーダーシップ
ビジョナリー・カンパニーという本があります。ジム・コリンズという人が書いた本です。この本のサブタイトルは飛躍の法則です。それからもわかるとおり、この本の中では飛躍した企業のことが調べて、法則化しています。飛躍する企業は、飛躍しない企業あるいは飛躍を維持できなかった企業と、何が違うんだろうか?一つの大きな要因としてリーダーの資質というのがあったそうです。
もちろん、何でもかんでも、リーダーが良ければいいんだよね、という結論にしたいわけではありません。事実、コリンズはできるだけリーダーシップを強調しないように調査を進めて来たと言います。それでも、やはり無視できない、共通するリーダーシップの特質があることに気がつきました。それが第五水準のリーダーシップです。
意志の強さと謙虚さをもつ第五水準のリーダー
第五というからには、第一、第二、第三、第四があります。
第一の水準というのは、有能な個人、仕事ができるということです。第二水準というのは、仕事ができることを組織のために用いる、役に立つということです。第三水準は有能な管理者です。管理者ということですから、決められた目標を達成するために、自分と人のリソースを用いることができる人です。第四水準は有能な経営者、目標を決める人、より高い目標を掲げて組織をそこに向けていくことができる人です。
では、第五水準のリーダーシップとは、どういうものでしょうか。それは謙虚さと意志の強さを組み合わせて、偉大さを持続できる企業をつくる。そういうリーダーシップです。「偉大さを持続できる」ことを目指すんですね、今までより良いというだけではない、本当によいもの、すばらしいもの、偉大さを求め、それを作り出していく。
その意志が非常に強く、明確な意思を持って、やり遂げる力がある。その一方で、我の強い経営者ではなく、ワンマンで全てを仕切るような経営者でもなく、謙虚で、自分を誇ることをしない。周りと協調性がある。そんな謙虚さと意志の強さとを兼ね備えているのが、第五水準のリーダーシップだというのです。飛躍する企業には、例外なく、このような第五水準のリーダーシップが備わっていました。
リーダーシップに対する理解を広げる
そう考えると、リーダーを見る目が偏っていたのかもしれない、と思います。第一から第四までの水準はできる度合いで、それが優秀なリーダーの尺度になっていました。私も、そういう観点からリーダーを探そうとしていましたし、第四水準がリーダーの最高点なのだと思っていました。
でも、どうやらその上のリーダーシップがあるみたいだ、謙虚であって、情熱を傾ける意志の強さがあるリーダーがいる。こういうリーダーの概念を紹介されたときに、あぁそういうリーダーがいるかも、とはじめて気がつきました。第五水準のリーダーは謙遜だから目立たないんですよね。でも、確かにそういうリーダーがいる。大企業でなくても、そういう人、そういうやり方、そういうリーダー。
これからは、第五水準のリーダーの概念、特質を理解して、リーダーに対する見方を広げることが大切です。芯の強さと謙虚さを兼ね備えた、すばらしいリーダーはどこにいるだろうか。どんなふうにリーダーシップを発揮しているだろうか。何を学ぶことができるだろうか。そういうふうに、興味、関心をもちましょう。
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