どうも、早起き牧師の中澤信幸です。
2018年4月10日火曜日、第297回目の放送です。
毎週火曜日は、ビジョナリー・カンパニー2飛躍の法則からお話しています。今日は、第五水準のリーダーの育成についてです。
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いま求められる第五水準のリーダー
ジム・コリンズが書いた「ビジョナリーカンパニー2飛躍の法則」は、多くの人に読まれているようです。リーダーたちが、自分もそういう歩みがしたい、とこの本を参考にし、研究をしながら、自分の仕事に取り組んでいます。
その第一章に第五水準のリーダーについて、書かれていました。第五水準のリーダーというのは、信念をもって事を成し遂げることができる人、と同時に謙遜でもある人。様々なハラスメントが言われるこのご時世では、非常に重要なリーダー像だろうと思われます。
飛躍するには必ず第五水準のリーダーが必要か?
一章の後半で、2つの質問が取り上げられます。ひとつめは、「企業が飛躍するためには、必ず第五水準のリーダーが必要なのか」という質問です。コリンズは、そうだと断言することを避け、ただデータが示すこと、つまり飛躍する企業には第五水準のリーダーがいた、ということを指摘します。企業が飛躍するために第五水準のリーダーが必要かは、(おそらく、そうだろうと考えられるが)断言できない。言えるのは、飛躍する企業には第五水準のリーダーがいる、ということ。
第五水準のリーダーはどうやって育成できるのか?
ひとつめの質問は、ふたつめの質問につながっていきます。では、「どうやったら第五水準のリーダーになれるのか」これについても、コリンズは明確な答えを示すことをしません。第五水準のリーダーになるためのステップは、(求めたいのは山々だけれども)示すことはできないのだ、というのです。もし、ステップを提示しはじめたら、第五水準のリーダーを矮小化することになってしまう。機械的に生み出せるような存在にしてしまうのは、違うのだ、と考えているようです。
飛躍する企業と第五水準のリーダーはともに育つ
この二つのことを合わせて考えると、飛躍する企業と第五水準のリーダーとは、並んで成長していくものなのだ、と私は理解します。プロセスを共にしながら、育っていくものです。企業が飛躍するための戦略を選び取っていく中でリーダーも第五水準に引き上げられていく。第五水準のリーダーが整えられる中で、飛躍する企業が加速していく。そういうお互いの影響の中で育つものなんだろうと思います。
(たぶん)あなたも第五水準のリーダーになれる
コリンズは、第五水準のリーダーになりうる人材は、想像以上に多いといいます。ただ、そういう人材に目を留めようとしてこなかった、育てようとしてこなかったので、人材が乏しいように見えるだけだ、と。目指すべきモデルが提示され、そこに向かって努力がなされるならば、育成が促され、これからもますます第五水準のリーダーは出てくるはずだ、と期待されます。
第2章以降では、第五水準のリーダーが何を考え、どう振る舞って、飛躍する企業を導くのかが明らかになってきます。私たちも、それを理解しながら、自分の中にある信念と謙遜をますます養われて、第5水準の一人一人になっていきたいですね。
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