どうも、早起き牧師の中澤信幸です。
2018年4月17日火曜日、第302回目の放送です。
ビジョナリー・カンパニー2飛躍の法則から、適切な人材選びについて、お話しします。
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飛躍する企業に共通の特長
「ビジョナリー・カンパニー2飛躍の法則」では、飛躍的に成長した企業を調べて、どのような特色があるのかを紹介しています。先週までは、第5水準のリーダーがいるんだっていうことをお話ししてきました。
今日から二つ目の特長、飛躍した企業に見られる共通点として、まず適切な人材を選んでいるということについて、お話しします。
先にバスに乗せる人を決める
この点については、バスのイメージが採用されています。これから成長してこうとする企業を、目的地に向かうバスでイメージします。その時に、まずどこに行くのかということを決めるよりも先に、誰を乗せるのかを決めているんだ、っていうんです。これが飛躍した企業の共通の点でした。
どうして、誰を乗せるのかを先に決めるのでしょうか。そのことには、三つぐらいの理由があります。
行き先が変わってもいい
ひとつめの理由は、バスの行き先はそもそも分からない。環境も変わっていくし、状況も変わっていく。行き先を先に決めると、行き先が変わったときに、人を乗降りさせなければいけない。誰と一緒に行くかで選べば、そういうふうにはならない。この人たちとならどこに行ってもいい、という人たちを乗せよう。ひとつめは、そういうことです。
バスの中の雰囲気が自然によくなる
ふたつめの理由は、バスの中の雰囲気に気を使わなくていい、ということです。適切でない人を乗せると、バスの中を運営に手がかかります。盛り立てていく、調整していくことに、異常に時間と手間がかかる。それだけで疲れ切ってしまうでしょう。このバスの人たちとならば、何をしても楽しい、どんなことでもできる。そういう人たちを選んで乗せるのだ。これがふたつめです。
目的地に到達しやすい
みっつめは、不適切な人が乗ってしまうと、目的地がわかっても、そもそも到達できない、ということです。適切な人が乗っていればこそ、正しい方向が分かったときに、そこに向かって協力して到達できる。それがみっつめです。
適切な人が、適切な位置に座り、適切な役割は果たして、みんなで協力する。そうすれば自ずからどこに行くかはちゃんとわかるはずだ。そして到達できるはずだ。そんな信念のもとにこの大原則が打ち立てられています。
多くの第五水準のリーダーを集める
適切な人とは誰か、というと、この前までお話した第5水準のリーダーに戻ります。強い信念がある人、それを謙遜にやり遂げられる人。そういう第5水準に見合うような人材を選んでいきます。
私たちが考えてみると、それはそうだろうけど、ちょっと難しいこともありますね。あの人を入れなかったらやっぱりダメだろうし、こっちの人を入れたら、こっちの人も入れなきゃまずいだろうし、という配慮とか、遠慮とか、いろいろな事情がありますものね。
でも、そういう中で、責任をもって決めていく人って、それこそ第5水準のリーダーです。あの人がこう言って選ぶならそれでいいのだろう、とみんなが納得できる人。ずるいじゃないか、いつもこうだ、と言われない人。信念をもって、謙遜に成し遂げていく人であればこそ、あの人ならと納得してもらえる、ということですね。
難しいことではあるのですが、いつも人材選びがまず一番大事、と心得ておきましょう。
あくまでも仕事の人材選び
ただし、人材選びができるのは、ビジネスの話だけかもしれませんね。身のの回りの人間関係は、ほとんどの場合、選べませんね。家族関係、多くの場合は友人関係も。あくまでも、お仕事、何かをしようとするグループの人選びについて、ということで考えておいてください。
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