0347 強みを支える経済的原動力、何に取り組むのか

 

どうも、早起き牧師の中澤信幸です。

 

2018年6月19日火曜日、第347回目の放送です。

 

ビジョナリー・カンパニー2「飛躍の法則」第5章から、経済的原動力のお話しをします。

 

 

一番の強みに集中する

ビジョナリー・カンパニー2「飛躍の法則」、第5章は単純明快な戦略について書かれています。特に、ハリネズミの概念が鍵となるアイデアです。狐はとても優秀であり、さまざまのことができる。ハリネズミはたった一つの強み、つまり針を出して身を守るということしかない。しかし、その強みによってハリネズミはいつも狐に負けず、身を守り続けている。そんなことから、私たちの一番の強みはなんだろうか?とお話ししました。

 

経済的原動力とは、「何で利益を出すのか?」

今日は、私たちの一番の強みを裏打ちするような、経済的な原動力を考えてみる、という話です。経済的な原動力とは、どういうことでしょうか。

企業にとって、すべての効果は利益で計ることになります。その利益を計るとき、何のどれだけに対する利益か、にその企業の特徴が現れてきます。ある企業の場合には一つの商品あたりの利益でしょうし、ある企業の場合には1店舗あたりの利益でしょう。

 

強みを活かすために、何に取り組むか

例えば優秀な人材を誇る企業があったとしましょう。この企業の一番の強みは、優秀な人、この人という人がいること。その場合には、従業員一人当たりの利益を気にすることになるでしょう。不要な人材は整理し、優秀な人をどんどん育てる。できる人材の労働の質を高めることに取り組む。人が財産の企業だったらそうですよね。

あるいはブランドで高いバッグを売りにしている企業はどうでしょう。この企業の場合には、バック一種類に対する利益を気にするわけです。たくさんの種類を作ってしまうと、一種類あたりの利益が下がってしまいます。できるだけ少ない種類を作って、完成度を高めに高めて、それが利益を生むようにしていく。質の高いバッグを目指したときに、何に注力するのかは、おのづから定まってくるわけです。

こういうように、「何で世界一になるのか」が定まってくる背景には、どういう注力の仕方になるのか、何にどれだけ力を注いで資源を集中させて取り組むのか、そういうことが備わっています。これが経済的原動力といわれるものです。何を活かして、利益を生もうとするのか、ということです。

 

すべてを集中させて取り組もうとすること

このことを、私たち個人の歩みにあてはめて、考えてみます。利益を計るというのは、なかなか個人にはなじまないものです。こう考えてみたらどうでしょうか。自分にとって、これだけは!と取り組む価値のあるものってなんだろうか。自分の時間、労力、関心、学び、人間関係、全部を集中させて取り組むほどの価値があることは何だろうか。自分の人生、生活が全部それ一色になってもいいと思えるくらい価値のあるものってなんだろうか。そんなことを考えてみていただきたい。そこに自分の価値を見出していただけるといいんじゃないか、そんなふうに思っています。

 

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中澤信幸(キリスト教牧師✕ライフコーチ)

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