どうも、早起き牧師の中澤信幸です。
2018年4月24日火曜日、第307回目の放送です。
ビジョナリー・カンパニー2飛躍の法則から、リーダーと組織のまとめ方についてお話します。
Podcast: Download (Duration: 6:03 — 4.2MB)
誰をバスに乗せるのか
ビジョナリー・カンパニー2飛躍の法則、ジムコリンズの書いた本からお話しています。第三章の「誰をバスに乗せるのか」についてです。飛躍する企業の特徴は、誰をバスに乗せるのか、それをまず最初に決めるんだ。先週、そんなことを話しました。
一人の天才を千人で支えていると…
それと比較して、途中まで業績がよかったのだけれど、それから駄目になってしまった企業。何がまずかったのか、そのことを調査した結果があります。その特徴の一つは、一人の天才を千人で支える方式だった、というんです。どういうことか、もう少しお話しましょう。
天才的なリーダーがいます。能力があります。強いリーダーシップで人をまとめます。明確なビジョンを示します。賛同するメンバーが集められます。それをまとめて効果的な運営がなされていって、すばらしい業績をあげます。ある意味、理想に近い形です。
もし天才がいなくなったら
それが、ひとたび崩れてしまうと、とんでもないことになります。たとえば、リーダーが不意の事故、あるいは病気で、その機能を果たせなくなったとしたら、どうなるでしょうか。あるいはリーダーにちょっと欠けたところ、能力の偏ったところがあって、その歪みがもろに組織に反映されてしまったら。あるいは、リーダーのスキャンダルに組織が巻き込まれていったら。そういう悪いことではなくても、方向転換をしなければいけなくなったら。リーダーが今までこうと言ってきたことが、変わらなければいけないとしたら。
後継者を立てることを考えると、よくわかりますね。卓越したリーダーが退き、その後を継ぐ人が出てきた時、比較すれば器が小さい、そのことのゆえに企業が立ち行かなくなっていきます。一人の天才を千人で支える方式というのは、そういう限界があります。
小さなリーダーたちをバスに乗せる
それと比べて、飛躍する企業というのは、小さなリーダーたちをまずバスに乗せることを決めます。その中で行く先を決めていきます。みんなで知恵を出し合って、みんなの優れたところを持ちよって、その時に最も良い方向を見定めるという方式です。
誰かが欠けたとしても、周りの人で補うことができます。誰か一人の個人の才能や資質に大きくして左右されることはありません。そういう形で持続して飛躍することができるようになっているのです。
あなたがいないとダメ、は褒め言葉ではあるけれど
グループの中で、あなたがいないとダメなんだって言われることがあります。野球のチームで言うと、四番でエース、チームの大黒柱ですね。この人がいるから大丈夫、この人がいなくなったら勝てない。それじゃあ、長い間勝ち続けるチームはできないわけです。粒が揃っていて、それぞれが実力を発揮することができるなら、誰かがいなくても、それでも大丈夫です。
「あなたがいないとダメなんだ」っていうのは、褒め言葉ではあると思います。あなたの存在はとっても大切なんだ、っていう意味です。でも同時に、本当にその人がいなかったら成り立たないような、そういう組織の作り方をしてはいけない。誰をバスに乗せるのか、考えてごらんなさい。
あなたの周りで、この人におんぶにだっこになっているな、この人がいなかったらもうダメだな、と思うようなことがありますか?まず誰をバスに乗せるのか、考えてみてください。
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コメント
今日のあさのば、ちゃんと就業前に聞けたので、
全然問題ないです~。^^
いつも朝早い配信をありがとうございます。
BKSトークライブショーの牧会の引継ぎを思い出しました。