どうも、人に任せるのが不得意な中澤信幸です。
理想のリーダーに求められる12のスキルを、順不同で紹介しています。
今日、取り上げるのは、計画を実現するための明確な指示です。
リーダーの言っていることがわからない
リーダーに対する不満のひとつに、「言っていることがわからない」があります。
言葉としては聞こえています。
たいていの場合、内容もわかります。
ところが、ではどうしたらいいのか、がわからないのです。
もちろん、言うことを聞く気がないわけではありません。
自分がどうすればいいのかわかれば、そのとおりにしようと思います。
でも、何をしたらいいのかがわからないので、行動できないのです。
「これはどうしますか?」
アメリカのステーキハウスに行くと、注文のときに、あれこれ聞かれます。
そんなことまで聞かなくてもいい、ということまで質問されます。
たとえば…
- 肉はどの部分がいいのか
- どのくらいの分量を食べるか
- 焼き方はどうするのか
- ソースは何にするか
- 付け合せの野菜はなにがいいのか
- スープは何にするか
- サラダにはドレッシングをかけるのか
- デザートは何か
こちらは英語がわかりませんので、聞き取れた部分で、適当に答えます。
オニオンって言ってたな、じゃぁオニオンで。
セサミって言ってたな、じゃぁセサミで。
ストロベリーって言ってたな。本当は他のがいいけど、他のはなんて言ってたかわからない。ストロベリーでいいや。
あとは何がどんな形で運ばれてくるのか、ドキドキしながら待つことになります。
メンバーはあれこれ聞いてこない
リーダーは「これお願いね」とメンバーに仕事を任せます。
多くの場合、「はい、わかりました」と答えが返ってくるだけです。
これで思ったとおりのものができあがってくることは、あまりありません。
たぶん、宝くじよりも確率が低いでしょう。
あれこれ聞いてくれればいいんですけどね。
まぁ、聞いてこないですよね。
聞いてきたら聞いてきたで、「そんなこと言わなくてもわかるだろっ」と言いたくなりますしね。
「必要なことはちゃんと聞け」と言って、質問に答える。
そういうめんどくさいリーダーがいいか。
必要なことを、相手の立場に立って、あらかじめ伝える。
そういう尊敬されるリーダーがいいか。
伝えることになる必要事項はどっちの場合も変わりません。
違うのは、相手の立場に立つ、という労力を払うかどうか、です。
ここに理想のリーダーとそうでないリーダーの分かれ目があります。
明確につたえるべき4つのS
いちいち必要なことを伝えるなんて、そんなめんどくさいことはしたくない。
そうでしょうね。
でも、聞いてこないなら、こっちから伝えるしかありません。
必要とされることは、そんなに多くありません。
しかも、どれも当たり前のことです。
リストにしたら、たった4つぐらいのことです。
なれてしまえば、あまり考えなくてもできるようになります。
明確な指示に含まれるべきものは以下のとおりです。
- 成果(何を期待して、任せているのか。何が絶対に含まれていたり、実現しなくてはいけないのか。)
- 締め切り(いつまでにしなければいけないのか。)
- 制限(してはいけないこと、避けなければいけないことは何か。)
- 資源(何を使うと役に立つか。誰の助けを借りることができるか。)
4つのSと覚えておきましょう。
ちなみに、上級者には、以下のオプションがあります。
さらに自分好みの料理が出てくる、通の頼み方です。
- タスクがもつ意味(これによって全体の大きな目標にどう貢献することになるのか。これがないとどんな損失になるのか。)
- あなたに任せたい理由(他の誰でもない、あなたにこそやってほしい理由は何か。あなたのどんなところを活かせると考えているのか。)
最低限、4つのSを伝えれば、間違いないはずです。
何が出てくるか、ドキドキしながら待つこともないでしょう。
ちゃんと美味しそうなミディアムレアのステーキが、ホクホクのポテトといっしょに出てくるはずです。
あっ、ちなみに、肉にソースをかけないでほしいときには、「ソース・オン・サイド」と言うそうですよ。
そうそう、美味しく食事を終えたら、チップをはずまなければいけないのです。
が、それはまたの別の機会に。
今日は、明確な指示について、紹介しました。
読者の皆さんに、私からのお願いです。
- 成果: リーダーのスキル、4番目も読んでください。
- 締め切り: 今週中
- 制限: 読んでいないのに、読んだふりをすること
- 資源: 手帳などにメモして、いつするか決めるといいですよ
- 意味: 読んでくださると、私の励みになります。また、あなた自身のスキルの向上にもつながるでしょう。
- あなたに任せたい理由: 関心をもって、3つめを読んだら、そりゃぁ4つめも読むのがいいですよね…
ということで、私も一生懸命、明日の記事を書きます。
ではでは、また明日。
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