<できること>は、誰にでも、すぐそこにある

教会の方が、ぜひユースの方々に読んでほしい、ということで、
それ用の本を買ってきて、渡してくれました。

小さいころに、病気をして目がまったく見えなくなってしまった石田由香里さんの
チャレンジ精神旺盛な生活の様子、心の動きなどが率直に書かれています。

人と人との間の壁はどうやって作られるか?

この本を読んで考えさせられたことは、いろいろなことが、
人と人との間の障害になりうるのだ、ということでした。

たとえば、わたしが目の見えない人と接するときに、
必要以上に特別に気を使ったり、配慮をすることが、
かえって気のおけない友だちになる妨げになることがあります。

一方で、目の見えない人の側でも、目が見えなくてもこれもできる、
あれもできる、とがんばりすぎてしまうことが、
周りの人との壁を作ってしまうことにもなりえます。

問題は、どうも優劣の感情にあるようです。

素直にありがとうと言える関係に

石田さんが綴っている率直な心の思いを読みながら、
結局、何かをしてあげることよりも、
いい関係を作っていくことが大切なのだ、と理解しました。

与えられる助けに対して、素直にありがとうと言えるような関係です。

そういう関係は、ぶつかったり、離れたり、
押したり、引いたりしながら、だんだんと築き上げられていくもの。

このプロセスを恐れなければ、
関係を築くのは、誰にでもできること。
誰もが一番必要としていて、誰にでもできること。

 

教会の方の願いどおり、ユースに手渡されていきましたが、
大人の方にも一読をおすすめしたい一冊でした。

コメント

  1. 石田由香里さん、コメントいただきありがとうございました。
    びっくりしました。まさかご本人からコメントが来るとは…

    ブログも書いておられるんですね。
    新書の続きのように、興味深く読ませてもらおうと思います。

    あぁ、なんだか、うれしいです。
    こういうふうにしてコメントいただいただけで。

  2. Yukari より:

    石田由香理です。偶然、このツイートを見つけました。
    本を読んで下さり、またこうして紹介して下さり、本当にありがとうございます。そして、ユースの方々に配って下さっている教会関係者の方に感謝です。
    私が、自分たちの本の話しを客観的にって何だかしにくいので、これ以上何とも書けないのですが、一言お礼が言いたくて投稿させていただきました。

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