どうも、中澤信幸です。
理想のリーダーに求められる12のスキルを紹介しています。
今日取り上げるのは、将来を指し示すビジョンを明示することです。
リーダーの大切な役割のひとつに、これからどこへ向かうのか、というビジョンを指し示すことがあります。
メンバーはそのビジョンを共有し、みんなでそこに向かっていくように協力します。
もしビジョンがなければ
ビジョンがなければ、チームはどこに向かっていいかわかりません。
先を目指すことができないので、現状に留まらざるをえません。
現状維持は、残念ながら、やがて衰退へと向かうことになります。
「幻がなければ、民は滅びる」と旧約聖書の中にでてくることばのとおりです。
ビジョンは、チームが成長したり、発展したり、前進したりすることを前提にしています。
その方向性を示すのがリーダーです。
リーダーのもつビジョンが共有されると、メンバーはふさわしい取り組みを見出すことができます。
また、それを実現するための活力も生まれてきます。
俺についてこい、というビジョン
リーダーの中には、明確な方向性ではなく、「俺についてこい」「私についてきて」というリーダーシップをとる人がいます。
この場合、メンバーは、リーダーを信頼し、すべてお任せになります。
リーダーは、行き先も決めますし、それをどうやって実現するかも決めます。
すべての責任は、リーダーの肩にかかってきます。
あそこを目指すというビジョン
一方で、他のリーダーたちは、「あそこを目指す」とビジョンを示します。
メンバーは、それを共有し、自分自身の目指すべきところにします。
どうやって?ということは、その段階ではわからない場合が多いものです。
メンバーにとっても、そして、リーダーにとっても。
それで良いのです。
絶えず、将来像を描きながら、ここからあそこへどうやって行こうか、と道を探し続けながら進みます。
ビジョンの共有が、ひとりひとりに主体的な取り組みを生み出します。
リーダーの大切な役割は、ビジョンを示すことです。
と同時に、そこまですべてをお膳立てして、連れて行く役割ではありません。
そこへ向かうのは、メンバーひとりひとりです。ゴールを示し続け、メンバーの手助けをするのが、リーダーです。
ビジョンはいつのまにか霞んでいく
Vision leaks.
と言われることがあります。
英語です。
leakというのは、穴が空いていて、そこから漏れていくイメージです。
つまり、ビジョンは一度言ったから十分ではなく、一度浸透したから十分でもありません。
日本語で言えば、ビジョンは霞んでいくのです。
何度も何度も、繰り返し、繰り返し、一つ覚えのように繰り返してこそ、メンバーにも共有され続けていきます。
「うちのリーダーは、いつも同じことしか言わないよね」というメンバーの声は、褒め言葉なのです。
ということで、ビジョンを示す、というリーダーの役割について書いてきました。
リーダーの皆さん、ぜひ、自信を持ってビジョンを示し続けてくださいね。
ではでは、また来週。
SDG
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