どうも、早起き牧師の中澤信幸です。
2017年12月5日火曜日、第207回目の放送です。
教会という組織について、サーバントリーダーシップの視点からお話します。
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[note]
2017年12月5日火曜日、第207回目の放送、お相手は中澤信幸です。
教会という組織
毎週火曜日はサーバントリーダーシップについてお話ししています。ロバート・K・グリーンリーフという人が書いた、その名も「サーバント・リーダーシップ」という緑色の分厚い本があります。その中身を少しずつ、少しずつ紹介してきています。
今回は教会におけるサーバントリーダーシップということの第二回目、組織というものは一体どういう性格のものなんだろうか、そのことを話したいと思うんです。
グリーンリーフは、教会というものをもちろん信仰の共同体という側面もありますけれども、行動する組織なんだというふうにもとらえているんですね。日本の教会は社会的に行動していくインパクトが少し小さいので、あんまり教会が組織としてこの世に訴えかけ、働きかけていくという側面が弱いかなと思うんですけど。
欧米社会では、もうすでに社会的なプレイヤーの一員として、教会は組織としてどういう使命を果たし、役割を担うのか、社会の中でですね。そんな意識が非常に強く育てられています。そういう中で、組織というのはどういうものか?そのことをグリーンリーフは3つぐらいのことにまとめるんです。
共通の目的、規範
ひとつはですね、組織には共通の目的がある。そのための規範があるということです。何を目指すのか、何をしていこうとするのか、それはどういうふうにするのか、そのことの明確な意識付けがあるっていうことです。
皆が同じ方向を向いて同じゴールを目指している。それぞれやることは違っても、それぞれ果たすべき役割があっても、それはトータルで1つの目的を成し遂げるために形成されている。それが1つ目のことです。
複数でやる効果と効率
2つ目はですね、 1人でやるよりも効果的にそれがなされるのが組織だって言うわけなんです。 1人でやった方が効果的であれば、何も2人3人と集まって組織を作る必要はありません。大きな組織を作っていく理由というのは、 1人でやるよりもよほどそのことが効果的に、スピードも速く、インパクトも大きく与えることができるように、そんなふうに活動していくわけです。
もちろんその複数でするというためには、1人では気を使わなくて良かったことを気をつけたり、配慮したり、また整えたりする必要があります。1人でやるよりも、というところに、サーバント・リーダーシップもまた意味を持ってくるわけです。
お互いの歩みがきちんと果たされていくように。お互いに支えられ、助け合いながら、協力しながら、その役割を果たしていく。お互いに仕え合う雰囲気と風土が、良い業をもたらしていくことになります。
みんなでやる喜び
そして3つ目です。そのことをなし遂げたときに、終わった時に、振り返ってみて、ひとりでやったよりも良かった、とみんなで共に喜びあえることです。この使命の共有は協働、みんなで共に働くことを意味し、そしてみんなで目的の遂行を喜ぶという共同体意識があるわけですね。
確かにひとりでやればできることがあります。それが出きると喜びもあります。でも、複数でそれをやると、自分でやっただけではなくて、お互いにやったことで喜びあえるということが出てくるわけです。そうすると自分の嬉しいだけでなく、それをともに喜べるという2倍の喜びになって、みんなで良かったっていうふうになっていくわけなんです。
そんなことを考えたときに、あなたの周りの人たちとの関係、あなたの職場は「組織」になっているでしょうか。自分と周りの人との関係が、お互いのためになっていること、喜び合い、協力し合い、ともに喜べるような関係になっているでしょうか。ちょっと振り返って考えてみていただきたいと思います。
クリスマスを前にして
特に、教会の関係で言えば、今クリスマスのことで、みんな準備をしています。共通の目的というのは、地域の方々皆さんに来ていただいて、一緒にクリスマスを喜び祝うということになります。1人で、家でじゃあクリスマスのお祝いをするので、私の友達を呼びましょう、といって食事会をするよりも、多くの人を招くことができます。自分ひとりだけでは伝えられないことを、みんなで伝えることができるという意味で、みんなでやったほうがいいんだと思うんですよね。終わった時に、クリスマスを迎えた時に、やっぱりみんなでやってよかったね、とお互いに喜び合える、そういう時が来ます。教会は、そういう歩みをともにしているんですね。
教会は真理と仲間と使命
私はですね常々、教会というのは、真理と仲間なんだっていうふうに言ってきました。信じているのは、聖書のみことば、教えのことですね、仲間というのは、それをともに生きる、助け合う友達、仲間のことです。
実は、今日お話をしていて、そこに3つめのこと、つまり使命ということがあるんだ、と思わせられました。今まで、けっこう仲間と真理って言ってきてしまったのですが、3つめをこっそり付け加えるようにしたいと思います。私たちの教会の中で聴いている人は、使命がこっそり加わったな、と思うかもしれませんが、黙っていてください。
みなさんも、今日はおそらく仲間たちと一緒に働きに行くんだと思います。その中で、自分ひとりではない働き、良い働きをご一緒しましょう。
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コメント
使命が加わった・・・とのことですが
その方が教会生活を充実できる気がします。
私に与えられている奉仕は本当に小さなものですが
丁寧に行っていきたいな・・・と
ショーノートをじっくり読みながら思いました。