0372 うちの場合はこれ、という文化と規律を育て上げる

 

どうも、あなたのサーバント中澤信幸です。

 

2018年7月24日月曜日、第372回目の放送です。

 

うちの場合はこれ、というのが定まっているといいね、というお話です。

 

 

ハリネズミの概念にあうものしかやらない

ビジョナリー・カンパニー2「飛躍の法則」という本の内容を紹介しています。第6章「人ではなくシステムを管理する」今日はそのまとめをしましょう。この章では、一人一人の人を個別に扱うのではないのだ、規律や文化が育てられていくのだ、と言われています。組織の中で、うちの場合はこうだよね、ということが規律として、決まりとしてある、という意味です。文化として、うちはこうだよね、と定まっている、育てていくんだ、ということです。

特に先週は、第5水準のリーダーがいるもんなんだ、というお話をしました。今週は、ハリネズミの概念に合致するものしかやらない、という文化が徹底している、そんなことをお話ししたいと思います。

 

本当の強みだけに集中して

ハリネズミの概念というのは、こうです。キツネは何でもできます。一方、ハリネズミは何もできない。ただ自分の身を針を出して守ることはできる。そのたった一つのこと、針を出して自分の身を守るということに集中した結果、狐からも守られるわけです。

ハリネズミの概念というのは、自分が本当に得意とする、勝負できる、自分が守られていくところに集中しよう、そのことを大事にしよう、という概念です。もちろん、私たちの前にはやらなければいけないこと、やったほうがいいことは無限にあるわけです。でも、自分たちにとって、これがピッタリだというものはそんなに多くありません。

 

従業員との関係に集中したら

本には、ある企業のことが紹介されています。その企業では、従業員との関係が一番大事なこと、これが徹底されています。その他にも行ったほうがいいことはたくさんあるんです。お客さんに華美な接待をするんですとか、誰からも繁栄が分かるような、きらびやかなオフィスを作るですとか、他の魅力的な事業をどんどん展開していくとか。そういうことは、やって悪いことではないんです。でも、自分たちにとって、やらなければならないことなのか、というと、そうではない。

この企業は、どんなことに力を向けているか、というと、従業員に対して非常に手厚い待遇をしています。子育て支援なんかもそうです。ある人が、「自分のところには9人も子供がいるんだけれども、この子たちが大学に入るとき、本当に会社は一人一人の子どものために支援をしてくれるのか」と聞いたら、「それこそ、うちの会社がしたいことだ」と答えが返ってきたといいます。あるいは、事業報告書には経営幹部の名前しか書かないのが普通なのだけれど、この会社では社員全員の名前を書くのだそうです。また、工場ではヘルメットの色が、みんな同じです。普通だと、監督する人たちのヘルメットの色が違うのです。実際、ある人たちは「やっぱりヘルメットの色が違って欲しい。自分たちがリーダーであることを示してほしい」と言ったそうです。するど、「もし本当にそういう考えをしたいのなら、うちの会社はあなたにとってふさわしい会社ではないと思う」と答えがあったといいます。

そこまでして、自分たちが何に集中するのか、徹底されています。この企業の場合は、従業員との関係ですね。そういう文化が理解され、共有されている。

 

我が家のカレーを共有する

それで、カレーの話なんですけれども、あなたの家のカレーはどんなカレーですか。おそらくそれぞれの家にとって、うちのカレーはこういうカレー、というのがあるでしょう。決まったルーがあったり、何が入ってるかということであったり、辛さの度合いであったり、さらっとしてるのか、どろっとしているのかであったり。うちのカレーはこういうものって、共有されている、それが同じ思いになっている。そういう家族を育んできているわけですね。

あなたの家のカレーはどんなカレーですか。あなたの職場は、どんなカルチャーの職場ですか。

 

 

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中澤信幸(キリスト教牧師✕ライフコーチ)

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