どうも、あなたのサーバント中澤信幸です。
2018年8月14日火曜日、第387回目の放送です。
ビジョナリー・カンパニー2飛躍の法則から、何によって動かされるのか、というお話です。
Podcast: Download (Duration: 6:36 — 4.5MB)
新技術にふりまわされない
ジェームズ・コリンズが書いた「ビジョナリー・カンパニー2飛躍の法則」第7章新技術に振り回されない、からお話します。飛躍する企業において、技術がどのように扱われてきたか、そのことが書いてあります。いろんな新しい技術が、次々に発展してきている。そういう中にあって、偉大な企業はどんなふうにその技術を取り扱ってきたのでしょうか。
先週は、技術は発展を引き起こすものではなく、促進するものなんだ、もともとあった良いものを促進するために用いるのだ、ということをお話ししました。今日は、その企業が受け身で対応していない、ということについて、お話しします。
競争、受け身の対応ではなく
飛躍する企業は、新しい技術が起こってきたときに、その技術がどんなに素晴らしいか、ということに目を奪われて、じゃあどうしなければいけないか、と受け身で対応はしていないんだ、と言うのです。受け身で対応すると、ああしなければいけないだろうか、こうしなければいけないだろうか、と軸がぶれます。
平凡な企業は、どういう風になってしまうか。こうしなければいけない、ああしなければいけない、と迷います。加えて、だってあそこはこうしている、だってこっちはこうしている、というふうに、他との比較が入ってくるわけです。
自分たちが置いていかれるのではないか、自分たちが追い抜かれてしまうのではないか、そういう恐怖があって、他の人たちがどうそれを扱うかが気になります。恐怖によって、自分たちがどうするかを決める、そうなってしまうと自分を見失います。本来すべきでないことをしたり、どう考えても自分には合わないだろうと思うようなものに手を出したり。
明日の自分に向かって取り組む
競争の原理によって自分を定義してしまうことの愚かさがここにあります。繰り返し、この番組の中でも言っていますが、ハリネズミの概念によって自分たちの集中すべきところを見つける。その分野に集中していく。そこでどう技術が使えるのかを判断していく。人がどうのではない、他の企業がどうのではない。自分たちの強み、なすべき使命に集中して取り組む。そこに技術を用いるんだ。
自分たちの明日の本当に良い姿を思い描きながら、そこに向かっていくためにどうするのか、です。インターネットのサービスが次々と起こっている今の時代に、本当に大切なことです。
インターネットだけではありません。様々な技術や、例えばファッションとか、何が健康に良いとか、どういう時間の過ごし方が素晴らしいとか、いろんなことが色んなふうに言われます。でも、本当に自分にとって良いものは何か、ということに集中しましょう。他の人との競争の原理ではなく、置いていかれるという恐怖ではなく、明日の自分を目指す思いで集中して取り組みましょう。
あなたは、何に集中しようとしていますか。
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