0092 大学からはじまる理想の奉仕型社会

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どうも、早起き牧師の中澤信幸です。

 

2017年6月13日火曜日、第92回めの放送です。

 

サーバント・リーダーシップの本にかかれている、大学の可能性についてお話します。

 

 

[note]

2017年6月13日火曜日、第92回目の放送、お相手は中澤信幸です。

大学はこのままでいいのか?

ロバート・K・グリーンリーフが書いたサーバント・リーダシップの本から学びを進めています。今日はですね、大学のことについて彼が書いている部分を少しお話ししたいと思うんです。この部分は40年も前に書かれたところなんですね。でも、なんかすごく予言的で、今のこういう時代が来ることを言い当てているような、そんなところがあって不思議だなぁと思います。

多くの人が大学に満足していなくなっているけど、それってどういうことなんだ?ということです。大学に満足されないって、すごいことですよね。一昔、二昔前で言えば、大学に行くのが良いことであって、そこで社会の多くのことを学ぶことができる。仕事に就く準備ができる、と考えられていたと思います。広い世界の始まりみたいな感じですよね。でも、この頃は違ってきましたよね。15歳で起業したとか、17歳で世界を相手に、とかって聞くと、大学なんか行かなくてもいいんじゃね?という感じですよね。

大学の存在価値を再定義する必要性

インターネットやなんかが広がっていったのも関係があるでしょうし、少子高齢化で子供が少なくなっていっていることもあるんでしょうね。そういう中で、大学って本当に存在してる価値があるんだろうか。ないことはないと思うんですけど、じゃぁどういう価値なのかっていうと、それをみんなが見失い始めている。大学の中にいる人、先生たちも、職員さんたちも、みんなそれを見失い始めてない?というのがグリーンリーフの警告なんですよね。

必要とされてるのはコンセプトの策定集団だというんですよ。大学がどういうものであるかをコンセプトとして作り上げていく、そこに向けて動かしていく、そういう集団が必要じゃないか。どういう人を生み出していくのか、その結果どういう社会を生み出そうとしているのか、そういうコンセプトをきちんと持っている人たちが必要なんです。

奉仕的な第三者の助けを借りて

そのコンセプト策定集団の中に、第三者を含めた方が良いだろう、とグリーンリーフがいいます。この部分が、受け入れ難いんじゃないかと思うんです。自分たちのありようを考えていくときに、それは自分たちで責任をもって考えるって、やっぱりたいてい言いたくなるでしょう。第三者に入ってもらって決めるなんて情けない、というか、どうなってしまうか分からない、自分たちが大事にしてきたものが台無しになってしまう、そんな思いがあると思うんですよ。

利己的な第三者が介入するならそうだろうな、と。本当に自分たちの大事にしてるものを尊重しながら、そのあり方を再定義してくれるような人ではなくて、違うものや、その人の考えとか勝手な思い込みとかを押し付けてくると、なかなか厳しいんだろうなぁ。

結局ですね、大学が奉仕的である、奉仕をする集団である、社会に奉仕をするということであり、そこに働いている人たち、先生たちも、職員たちも、みんな奉仕的な姿勢を持っていると言うことであり、コンセプト策定集団も奉仕的な集団でその大学を尊重しながら考えてくれる。みんな奉仕的であって、だからこそ回っていく、そういう理想なんですよね。

理想のさきがけとして

これって、現実離れしてるな、と思うのと同時に、そうこの理想が実現してほしいんだ、という想いが湧いてくるんですよね。わかりますかね?みんないい人だったら、本当にいいのに、って。そんなことありえないんじゃない、と思いながらも、誰かがそれを始めて広がっていく、共有していかない限り、いつまでたっても実現しない。グリーンリーフは教育に関わってきたので、大学にかけている可能性が大きいんですよね。誰かが始めなければいけない理想の形、奉仕的で、みんながお互いに仕えて歩む、その姿を大学に実現して欲しいっていう願い。

私も、いい人たちの作り出す社会っていうのがくるようにと願っています。このあさのばを聞いてらっしゃる方が、少しでもそういうマインドを持って、すでに歩んでくださっていると思いますが、あきらめないで、踏ん張って、歩んでもらえるように。すこしでもその支えになれればなぁ、と思っています。

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中澤信幸(キリスト教牧師✕ライフコーチ)

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