0152 いつかトラスティが求められる日がくる

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どうも、早起き牧師の中澤信幸です。

 

2017年9月12日火曜日、第152回めの放送です。

 

サーバントリーダーシップの学びから、トラスティがもとめられる日というお話しをしましょう。

 

 

[note]

2017年9月12日火曜日、第152回目の放送、お相手は中澤信幸です・

トラスティの役割の定着

サーバントリーダーシップについて、しばらくお話をしています。この界隈で、非常に権威のある、ロバート・K・グリーンリーフという人が書いた、緑色の本。その名も「サーバント・リーダーシップ」という本の内容を紹介しています。

その中で、トラスティという役割が、非常に重要なものとして紹介をされているんですね。経営陣と横並びで、この組織は何をするのかという崇高な目標を掲げ続ける役割です。取締役会であったり、理事会の役割であったり。その役割が非常に強調されています。

でも、40年前のアメリカの社会の中で、トラスティはあまり市民権を得ていませんでした。それで、いったい誰がそんな役割をするだろうか?という問いが出てきます。40年前のアメリカで確立されていなかった。今はどのくらい確立されるようになったのか、私も定かではありません。

なかなか日本では浸透していない

今の日本では、どうでしょう。起業などでこういう感覚、つまり経営陣以外に取締役会とか理事会というものが、非常に大きな権限をもって、「どういうふうに」ということ以上に、自分たちは何のためにあるのかっていうことを真剣に議論する。そのことで経営に口を出していく。そういうことってあんまりないんじゃないかな、と思うんですよね。

むしろ経営陣がですね、非常に直感的にしている。ある一人のリーダーが、経営も何をするのかも、同時に鍵を握っているような、そんなイメージがあります。

トラスティになれるのは冒険者

そういう感じの浸透具合の中で、トラスティという、何をするのかという崇高な目標を掲げ続ける役割、これは聞こえは良いですけどね。実際には、けっこうわけが分からない役割ですね。しかも、そんな崇高な目標なんて言われれば言われるほど、現場としては迷惑ですおね。何を今頃そんなこと言ってんだって話になるわけでしょ。

そんなことをする人が一体どれだけいるだろうか?食べていけるかも分からないし、みんなからはあんまりありがたがられないし、実際に何をしたら良いか分からないし。これがね、40年前のアメリカの状況だったわけですよ。で、その時にグリーンリーフは、今この状況を歩み出すのは冒険者たちだって。冒険者ってことはですよ、よっぽどむこうみずで、どうなるかわかんないけどやってみよう。そう言える人だけだ、ってことを言うわけなんですよね。

トラスティを浸透させる役割

実際には、その役割を浸透させていき、定着していき、そういう人材を育てていく、そういう社会の役割があるじゃないかって言ってるんです。本当ですね、その役割を学校とか教会とか、そういうものにグリーンリーフは求めたいところなんですよね。

このところを読みながら、人材を育てる、あるいはこういうことの必要性を社会に根付かせる、というのは本当に必要なことだけれども、難しいだろうなー、と感じていました、わたしは。

牧師が米国社会で果たす役割

今のアメリカの社会の中で、牧師たちが持ち始めている影響力というのは、ヒントになるだろうなとは思っているんです。アメリカの教会の牧師たちはですね、企業のトップの人たちとミーティングをすることが結構ちょくちょくあるようです。その中で、やっぱり仕事のことを全部知っているわけではないんですけれども、本質的な理解ですよね。一体何が起こっていて、どうなっているのか、お話を聞いてパッと本質でつかむことができる。そのことを広い視野の中で考えることができる。その企業の利益だけではなくて、社会のあり方とか、人々の生活の様子とか、あるいは聖書とかですね、その人の信念があるところの世界観の中で、これはどういうことか。バランスよく決めていくことができる。そんな能力を買われて、企業のトップの人とミーティングをするわけです。その発言とかアドバイスというのは、おそらく強制力はないんですけれども、でも企業のトップがそういうことを求めてくるってことはですよ、よく聞く耳を持ってるっていうことなんだろうと思うんです。

いつかやがて日本でも

日本でもそういう事が起こってくるはずなんだろな、と本当は思っているんですね。今だと、たとえば企業の経営者たちが、週刊誌なんかでね、謎の宗教者たちと密会をした、とか、師に傾倒、心酔してしまって、とかですね。そんな見出しになる気がします。

やっぱりですね、いわゆる経営に携わっていない、公益を十分に考えて、本質を見極めて、そこに携わって寄り添って歩むことができる人、そういう存在として、ある意味宗教者であったり、そうですね、教育者であったり。そういう人たちが関わるということが、重要なんだろうと思っているんです。日本だと、それは教育者が結構している役割なのかもしれないですね。大学の先生達とかが、そういえばそういうことをしているような気がしますね。

 

今日はもうサーバント・リーダーシップといいながら、ぐだぐだと私が考えたり、思ったりしたことをお話ししているだけです。サーバント・リーダーのすごく専門的な形、企業の経営陣と横並びになって、そこに物申していくことができる、非常に専門的な形を思い描きながら、やっぱりそれで食べていける人、そこまでの社会的な認知とそこまでの必要性を浸透させてほしい、浸透していくようになってもらいたい。そのために少しでも助けになることがあれば、私も役割を果たしたいなと思っています。

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中澤信幸(キリスト教牧師✕ライフコーチ)

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