0317 合意形成の基本は、きちんと議論し、きちんと従うこと

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どうも、早起き牧師の中澤信幸です。

 

2018年5月8日火曜日、第317回目の放送です。

 

ビジョナリー・カンパニー2飛躍の法則から、議論することと合意することについてお話しします。

 

 

誰をバスに乗せるのか

ジム・コリンズの書いた「ビョナリー・カンパニー2飛躍の法則」の第3章には、誰をバスに乗せるか、というテーマが取り扱われています。何をするか、どこに行くかを決めるよりも先に、誰をバスに乗せるかを決めることが重要なんだっていう話でしたね。

 

どこへ行くのかを議論し、合意する

今日は、乗るべき人が乗ったバスの雰囲気の特徴ということで、議論をすることと合意することについてお話しします。

まず、このバスには乗るべき人が乗っています。第5水準のリーダーと言われる人たちです。目的を追求するという信念の強さ、そしてどこまでも献身的に尽くすことのできる謙遜を、その両方を兼ね備えた人たちが乗っているバスです。

どこに行くべきか、ということについて、徹底的な議論が交わされるだろう、と言うんです。どこに行くのが本当にふさわしいのか。私はこう考える、あなたはこう考える。それぞれ見ていること、知っていること、考え方が違います。そのことを持ち寄って、真実は何だろうか、どこに行くべきなんだろうか、それを見出していくわけです。

そして最終的な行き先が決まったならば、そこにいる人たちはみんな最も良いことの追求という点では一致していますので、そこに行こうと心から同意をすることができる。もちろん、最初の自分の考えとは違うでしょう。今一人で行動しているなら、違うところに向かったかもしれません。それでも、みんなで決めたことで、そこに向かうことを良しとする。良しとするだけではなくて、心から良しとして一緒に従っていく。献身的に尽くしていく。そういう雰囲気です。

 

「察して」というカルチャーの中で

「察して」という日本のカルチャーの中では、なかなかこの部分が弱いのかな、と思います。察するということは、議論しないということですよね。あの人が大体決めるんだろうなと思う人の顔色を見ながら、じゃあそうしましょうかとなっていきます。あるいは、大体みんなどう考えてるかな、そっちの方向でっていうふうに決めていきます。これが察してという文化です。どうしたらいい、こうしたらいい、という議論は起こらないことになります。

議論をしないとどうなるか。一人の天才をみんなで支える形になりやすいんですね。誰かひとりの言うことを、みんなが信じてやっていこう。あるいはだいたいみんなの考えること、それはたいていの一人の強力なリーダーの考えていることのコピーになります。そのことで進んで行こうとする。結局、一人の天才をみんなで支える形の組織ですね。

 

ひとりひとりが第5水準に

これを変えていくためには、一人一人が第5水準の歩みをする必要があります。まず、自分の思っていること、考えていること、知っていることを総動員して、声を上げることが重要です。声を上げて議論をして、結論には従う。献身的に従う。誰よりもその結論に喜んで従う。そういうことを繰り返すことによって、信頼されていくわけです。あの人は言うことは言う、けれども、やることもやる。そういう人が増えていく中で、組織が一人の天才をみんなで支える形から変わります。みんなで作り上げていく形に変わっていきます。

 

私も、自分の行動を振り返りながら、ふさわしく声をあげ、喜んで従うことを身につけたいと思います。

 

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中澤信幸(キリスト教牧師✕ライフコーチ)

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