0137 第三者に評価してもらい、味方につける

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どうも、早起き牧師の中澤信幸です。

 

2017年8月15日火曜日、第137回目の放送です。

 

サーバント・リーダーシップの学び、第三者に評価してもらうことの大切さについてお話します。

 

 

[note]

2017年8月15日火曜日、第137回目の放送、お相手はは中澤信幸です。

 

サーバントリーダーシップについて学びを進めています。このもとになっているのは、グリーンリーフという人が書いた緑色の本で、「サーバント・リーダーシップ」という少し分厚い本です。これを読みながら、中身を紹介しつつ、そのことについて若干の説明を加えていきます。

今日は、トラスティと呼ばれる理事会の役割について書いている部分から、少しお話をしましょう。

 

トラスティ、理事会の役割は何だろうか?それは内部ではなくて、外から客観的な判断をするということになります。組織というのは、大抵そのことに精通した専門家たちが集まって良い判断をしています。そのときに、外部からの目をもって、自分たちがしていることをチェックしてもらう。そんなことが必要だ。それが大切だ。それが理事会の役割だ。というわけです。

 

専門家集団であればあるほど、実は外からの評価を受け入れ難い部分があると思います。自分たちが一番この事をよく知っている。外の素人に何がわかるか。私たちは自分たちで十分な判断ができる。しかし本当にそうでしょうか?

外から客観的に判断してもらう。たとえ、それが専門家の判断に及ばないものであったとしても、「外からの」評価であることに非常に大きな価値があるわけです。

 

外からの評価は、3つぐらいのことを評価してもらうと良いと言われています。ひとつは、自分たちが取り組むほどに崇高なアイデアやコンセプト、ビジョンを持っているかどうか、ということです。いったいこの人たちは何をしているのか。それほどまでに熱意を傾けて一生懸命取り組むほどに、価値のある良いことを目的としているだろうか?ただ単に自分たちのお金儲けのためだけではなくて、人のために役に立つ、社会のために役に立つ、私たちの未来を良い形で築いていく、そういう大きな崇高な目的がきちんと理解されているだろうか?そのことが掲げられてんだろうか?

ふたつめは、大きな良い目標、ビジョンが掲げられているとしたら、この人たちはそれに見合うだけの労力をもってこのことに取り組んでいるだろうか?その取り組み方はどうだろうか?人を傷つけたり、交換可能な部品のように扱って、ことを成し遂げようとしていないだろうか?一人一人はきちんと尊重されているだろうか?ひとりひとりの能力はきちんと発揮されているだろうか?

みっつめは、そのことについて十分なリソースがあるだろうか?そんなに素晴らしいことで、また良い熱心な奉仕の心を持って取り組まれているときに、そのことについてリソースが十分に供給されているだろうか?無理をさせていないだろうか?足りないところを無理やりやっていないだろうか?十分にサポートを集められているだろうか?

 

つまり、内部でしようとしている本当に良いことが、そのまま良いこととして実現していくために、十分なことが機能しているだろうか、というチェックになります。自分たちではわからない部分でもあるように思います。外からであるが故に客観性があります。自分たちが見ていること、知っていること、思っていることとは違うかもしれませんけれども。外から見た、ある意味で真実なところが含まれてくるわけです。

 

このように外から見てもらっていることは、いざとなると自分たちの味方になってくれるわけなんですね。外からの評価を受け続けているということが、とても大事になってくるのです。

そうでなくて、もし仮に万が一、なにか事故や不祥事が起こってしまった時に、外からの批判にさらされて行くことになります。外からまさに監視役っていうか、第三者委員会が自分たちのしていることを、批判的に評価する。非常に自分たちが理解されない。自分たちに対して意地悪な評価が突きつけられることになるわけです。

でも普段から第三者委員会のようなもので評価されていると、何か不祥事が起こった際に味方になってくれます。このグループはこういうものです。この時までは、こういうふうになっていました。この部分から少しおかしくなってきています。だから、全部が悪いわけではなくて、この部分を直せばきちんとするはずです、というふうに。外に対して弁護役になってくれるわけですね。

 

評価をされるということは、とてもしんどいことです。何がわかるんだっていうふうに思うことでもあります。けれども、外から見ていてくれる人がいる、続けて見てくれている人がいる、というのは、いざというときに、この人はこういう人ですよ、このグループはこういうグループですよと、自分たちのことを代弁してくれる、弁護してくれる存在になりうるのです。

 

今の時代というのは、どんなことが起こってもおかしくない状況だなと思います。良い人が良い目的を持って行っていても、十分なリソースがないために不具合が生じてくることもあるでしょう。成功しているグループが、ある時自分たちの崇高な目的を見失って、迷走していくことだってあります。無理な状況の中で、無理やり人を酷使する、そんな状況だって起こり得るわけです。どんなことがどんなふうに起こっても不思議ではない状況の中では、いつも信頼できる第三者のグループに、自分たちをきちんと見ていてもらうことがどうしても必要なのかもしれません。

 

私たちが自分自身の歩み、個人の歩みを考えてみたときにも、第三者の目というのが必要なように思います。自分がしていること、しようとしていること、それをどんな風に取り組んでいるかということ、そのことについて十分なリソースがるかどうか、それを第三者がちゃんと見ていてくれること、ちゃんとわかって評価してくれること。そんな歩みの中で、自分が本当に大切にしたいことを見失わずに済むのだと思います。

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中澤信幸(キリスト教牧師✕ライフコーチ)

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