0201 単純な最初の思いのまま素直に

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どうも、早起き牧師の中澤信幸です。

 

2017年11月27日月曜日、第201回目の放送です。

 

陰ながら働いてくださっている方の思いについてお話します。

 

 

[note]

2017年11月27日月曜日、第201回目の放送、お相手は中澤信幸です。

 

枯れ葉は自然にはなくならない

ずいぶん寒くなってきましたよね。木の葉っぱも色がついたなぁと思ったら、この頃は枯れ葉になって道端に多く落っこちている、そんな季節になりました。

教会に来るまでの道には、木がいっぱいあるところがあります。道には、たくさんの枯葉が落っこちているんです。教会の近くに来ると、あんまり葉っぱないなぁ、とずっと思っていたんです。コインパーキングとかですね、アパートとか、そういうの多いですから、この辺木がないしなぁ、あまり葉っぱ落ちないんだなあ、なんて思っていたんです。

けど、実はそれは大嘘でした。枯れ葉、いっぱい落ちてるんですよ。でもその枯れ葉をですね、黙々ときれいに片づけてくださっているご婦人たちがいたんですね。複数のご婦人なんですけども、誰に頼まれたわけでもないんだけれども、その葉っぱを毎日のように、きれいに片づけてくれている、そんな方々がいらっしゃいます。

 

どうしてそんなことをしてくれるのか?

で、ある1人の人に、ちょうどその人が片づけているところに出くわしたので、 聞いてみたんです。この方は、ちょっと教会から距離があるところに住んでいるんです。ご主人の介護なんかもしていらっしゃって、毎日大変なんじゃないかなぁと思うんですけど、週に何回か時間を見つけては教会に来てくれて、そして葉っぱをきれいにして、そして誰にも言わずに帰っていく、そういう方なんですね。

ちょうどその方が枯れ葉を片づけているところに出くわしたので、「ありがとうございます」と言いながら、聞いてみました。たぶん誰も知らないこのことをなんでしているんですか?なんでこんなことしてるんだ、ダメじゃないかって意味ではもちろんなくて、どうしてこんなふうにしてくれているんですか?っていう意味ですね。また、嫌になってしまいませんか?誰も見ていなくて、報われなくて、そのことが嫌になってしまいませんか?とも聞いてみたんです。

なんかね、今思うと、そんなこと聞くの愚問だよなぁって思うんですけど。どうしても聞いてみたくて、お聞きしました。

 

気がついたのでしているだけ

3つぐらいのことを答えてくれたのかなあ、と今思い出しています。

ひとつは、自分はこのことに気がついて、できることだからしているだけだ、というふうに言ったんです。気がついたんだ、って言うですね。私は、あんまり気にならないタイプなんですよ。そこにものが落ちていても、ゴミが落ちていても、葉っぱが溜まっていても、まあ人よりは鈍感だと思います。でも、この方はやっぱり気になるタイプなんだと思うんです。気になって自分が片付けられるんだって気がついたようなんですね。

このところがすごいと思うんですよ。気が付くことと、自分ができることが直結していくっていうかね。気がついた時に、じゃあ自分はどうできるだろうか、ということを見つけることができる。この方の本当に素晴らしいところだなぁと思います。

気がついてできる、と思ったので、しているだけだ、と言うんですね。それ以上の見返りを求めるとか、報われるとか、人からお礼を言われたいとか、そういうことを求めていないんですよね。

 

きれいになると気持ちがいい

だから、ふたつめに言ったことはですね、きれいになって気持ちが良いですよ、と言われたんです。枯れ葉を集めたら、きれいになって気持ちが良い。これが彼女の基本的な動機なんですね。逆に言うと、枯れ葉があると気持ちが悪い、これはどうにかしなくちゃいけないって、彼女は思うようです。そして自分が行動した結果、それがきれいになったら、単純に気持ちが良い。良いことをしたと自分で思える、満足できる。だからしているんだっていうんですね。

 

どうせまた葉っぱは落ちてくるけれど

そし、3つめに言ったことがまた驚きで、どうせまた葉っぱはいっぱい落っこちてくるんですけどね、って言うんですよ。自分がしたことが、実はすぐに無駄になることを彼女はよくわかっていて。でも、そのために必要なこと、できること、自分の考える中でしようと思うこと、一時的であってもやって、できてよかったって思っているんですね。

 

最初の単純な思いのまま

なんか、達観してるなぁというか。単純で、純粋な思いでいいなぁと思うんですよね。たぶん葉っぱの問題を本当に解決しようと思ったら、ふきだまりにならないようにするとか、あるいは木を切るとか、どこから葉っぱが落っこちてくるのかを見つけて対策をしたり、根本的な何かをしていくんだろうと思うんです。でも、そういうのとは全然違う次元の、見つけた物をきれいにする、それを自分が出来て嬉しい、という純粋にそれだけ。そういう思いで、何かをみつけてするっていうのが、あぁ、とてもすごいことだなぁと思いました。

すごく嬉しいこと。きれいにしてくれて嬉しいっていう以上ですね。なんというんでしょう。達観した思いで、見返りを求めないで、自分のできることを単純にしようっていう、そういう人がいてくれることがすごく嬉しい。救われた思いがしたんですね。

 

だからどう、と先読みしなくていい

どうでしょう?あなたは自分がしていることについて、いちいち全部のことに見返りを求めていないでしょうか。だからどうなるかな、って先を読んでいないでしょうか。読んでしまうんですよ、私なんて、いっつもそんなことばっかり考えてます。これしたら無駄にならないで済むかな、とか。無駄になることだったらやめとこうみたいな思いとか。人の目に留まって、感謝をされて、その人も同じようにしてくれるといいなとか。

だからどうなる、ということをいつも考えちゃうんですけど。そういうことはやっぱり、なんかね、あざといっていうか、せこいっていうか。純粋にできることをして良かったって思える、この1番初めの気持ちっていうのを大切にしたいなと思わされました。

 

皆さんの周りにも、もしかしたら、あなたが知っている陰ながら働いてくれている人がいるんじゃないでしょうか。人の目に留まることなんて全然求めていなくて、純粋にそのことを喜んでしてくださってる方、いるんじゃないでしょうか。是非そういう方に、感謝をして欲しいと思います。その方々は感謝してほしいとは思ってないと思うんですけども、与えられている私たちは、恩恵を受けている私たちは、感謝するものでありたいなぁと思います。

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中澤信幸(キリスト教牧師✕ライフコーチ)

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